ピアノ教室では練習曲というのがある。課題にしてる楽曲の他に、指を鍛えるための教則本に取り組んでいる。たぶんどのピアノ教室でもやっているはずだ。俺はコレをいつも疎かにしているので、レッスンの時、1回で合格することが無い。ひどい時は1ヵ月ほどかかってひとつ合格する程度である。師匠も「ヤレヤレ」と思っているが、今のところ気長に付き合ってくれている。
あるレッスンの日、俺は練習曲を弾きこんで自信を持ってレッスンに臨んだ。その時はミスタッチ1回もなく、きあいで最後の小節を弾き終えた。最後の音を弾いて背筋を伸ばし、「どうっすか?」と言わんばかりに師匠のほうへ振り向いた(所詮たかが1ページの、しかも練習曲なのですが)。すると師匠は
師匠「かっぱさん、それ4拍子で弾いてます」
俺「ハイ?」
師匠「楽譜、楽譜よく見て、3/4ですよ」
俺「…………( ̄〇 ̄;)!!」
師匠に今一度チャンスをもらい、慌てて弾きなおすがガクガクで全然うまく弾けない。そりゃーもー、半ベソ状態。
俺「し、師匠、3/4ってズン、チャッ、チャッ、でイイっすよね」
師匠「…いや、それだけじゃ無いのですが(苦笑)」
師匠「たぶんかっぱさんは、拍子の無い人ですね」
俺「そ、そ、そうなんすかぁ〜」
その後いろいろと貴重なアドバイスを頂き、ヘコんだまま家に帰る。この日以来、楽譜を今までよりも注意して読むように心がけているが、まだ師匠のアドバイスが身についている自覚がまったく無い。俺に拍子感覚を養うことができるのだろうか。