Vn師匠「エコーをはっきりさせましょう」
俺「エコーってなんすか?」
Vn師匠「旋律を繰り返すところがありますよね、その部分の記号はピアニッシモなんですけど、弾く時は残響が聞こえてくるように意識してください」

俺「おーなるほど、そういうことか」
さっそく指摘のパートの演奏を試みる。
前小節のアルペジオを微かに繰り返すハーフタッチ。
何かうまくいかないorz。
Vn師匠「そうそう、方向は合ってますよ」
俺「何か、うまくいってない気がするんすけど……」
頭の中では漠然としたイメージがあるのだが、うまく表現できない。簡単に書くと「山びこ」のように繰り返すイメージなんだけど、それはちょっと違う気がする。
Vn師匠「じゃあ、ちょっと私が弾いてみましょうか」
ということで妻のヴァイオリンをVn師匠が手に取り、アゴの下に構える。そして弓を弾いた瞬間のことだ、
その音色に部屋の空気が変わった。
聴くつもりだった俺は、迷い無く鍵盤に手を伸ばす。背筋が伸びる。背中に聞こえる弦の音、その距離約50センチメートル。Vn師匠が押さえ弾いている弦の音に反応して、隣の弦が自然に震えている。振動も含めて音になっている。その共鳴するかのような音がすごい。単音なのに単音ではない。なんというか、それは背骨を震わせる音、背骨の芯まで通ってくる音、ヴァイオリンの音色とはこういう音だったのかと、齢30を越えて初めて知る。
後で聞いたことだが、正しい指で弦を押さえると共振して音が出るらしい。痺れるじゃねーかVn師匠よ。(プロなら当然らしいっす。あ、そうっすか、素人でスイマセンネー)
話を戻して肝心の表現の部分。Vn師匠の演奏は、確かにエコーしている。そう、ささやくように(ま、これもプロだから当然と言えば当然)。俺も精一杯、残響を意識して弾く「あー、これがここで言うところのエコーってやつなのかな」Vn師匠は俺に付き合って最後まで演奏してくれた。意外に優しいんすねVn師匠。
で、結局うまく自分の中でエコーを捉えることができたかはわからない。たぶんここで言うエコーというのは、そのままの解釈で申し訳ないが「余韻を残す」ということじゃないかと思ってる(漠然としてんなー俺)。正直、的確で具体的なイメージがまだ出てこないっす。練習が足りねえってコトか。。。
あと、簡単なアルペジオの楽譜ゆえに逆に難しい気もするがまぁいい。しかも、伴奏だから合わせていけるかっていうこともあるけどまぁいい。俺はなかなかに面白くなってきた次第である。
ちなみに今回のような音色に痺れる体験は、過去にも一度だけ味わったことがある。今のピアノ師匠の譜めくりを手伝ったことがあるのだが、その時だ。もちろん師匠のピアノは何度も聴いたことがあるし、普段から「すんばらしいぜマイ師匠」と思っているが、ステージで隣に座り聴いた時の格別の感覚は、今でも体に残っている。今回、その時の感覚を思い出した。レッスンとは別の意味で良い体験をさせてもらった。ピアノ師匠の音色に痺れた時と今回は違った感想なんだけど、うまく纏めることができればまたエントリーにしたいなと思う。
※ヴィヴァルディ四季の冬第二楽章は下記に動画あります。
http://kappa.visualclip.net/archives/20070830-1.html




今回は飽きがこなそうかな
がっかり。







